「山口周の本が気になっているが、『美意識』と『ニュータイプ』のどちらから読めばいいのか分からない」——そう思って検索した方のための1ページです。
結論から言うと、まず読むなら『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』です。
山口周の議論は「正解を出す能力の価値が下がった世界で、では何を頼りに判断するか」という一本の問いでつながっています。
『美意識』がその問いの提示、『ニュータイプの時代』が答えの各論、という関係なので、順番に読むと理解が積み上がります。
この記事では、著者の経歴、2冊それぞれの守備範囲、読む順番の考え方をまとめました。
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山口周とは
山口周氏は1970年、東京都生まれの独立研究者・著作家です。
慶應義塾大学文学部哲学科を卒業後、同大学院文学研究科で美学美術史学を専攻し、修士課程を修了しています。
その後は電通、ボストン・コンサルティング・グループ、コーン・フェリーなどで企業の戦略策定や組織開発に従事し、独立しました。
現在は「人文科学と経営科学の交差点で知的成果を生み出す」をテーマに、著述と講演を中心に活動しています。
著作の特徴は、哲学・美術史の素養と、外資系コンサルティングの現場感覚が同じページに同居している点です。
経営書でありながら引用元に哲学者や芸術家が並ぶため、ビジネス書を読み慣れた人ほど新鮮に感じられます。
山口周の代表作(迷ったらこれ)

1)『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』
最初の1冊はこちらです。
欧米の経営幹部が美術館に通い、大学院で哲学を学ぶ現象を出発点に、「論理と理性だけで経営判断をすることの限界」を論じています。
市場が複雑になり、法律の整備が変化に追いつかない領域が増えたことで、明文化されたルールではなく自分の内側の判断基準(美意識)が必要になる、というのが中心の主張です。
2017年7月に光文社新書として刊行され、ビジネス書大賞2018の準大賞、HRアワード2018の最優秀賞(書籍部門)を受賞しています。
新書サイズで読み切りやすく、山口周の問題意識が最も凝縮された一冊です。
→ 詳しくは 『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』のレビュー
2)『ニュータイプの時代』
2019年7月にダイヤモンド社から刊行された一冊で、『美意識』の問題意識を働き方の各論へ展開した内容です。
正解を大量に出せる人材を「オールドタイプ」、意味のある問いを立てられる人材を「ニュータイプ」と対比し、思考・行動の様式を24の切り口で整理しています。
1項目が独立した読み切りで、目次から気になるところだけ拾い読みできる構成なので、通読を前提にしなくても使えます。
『美意識』で「なぜ正解に価値がなくなったのか」を理解してから読むと、24項目が一本の線につながります。
読む順番の考え方

基本は『美意識』→『ニュータイプの時代』です。
『美意識』が「問題の提示」、『ニュータイプの時代』が「では具体的にどう振る舞うか」にあたるため、この順が最も無理がありません。
ただし、次の場合は順番を入れ替えても構いません。
すぐ使える指針がほしい → 『ニュータイプの時代』から。
読み切り形式で、明日の仕事の判断にそのまま当てられる項目が並んでいます。
新書の分量から試したい → 『美意識』から。
ページ数が抑えられており、山口周の文体が自分に合うかを確かめる意味でも入りやすい一冊です。
なお2冊は前提となる認識が共通しているため、内容の重複は一定量あります。
どちらか1冊で満足したなら、無理に両方そろえる必要はありません。
山口周の主な著書
| 書名 | 刊行年 | 出版社 | テーマ |
|---|---|---|---|
| 世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? | 2017年 | 光文社 | 経営と美意識・意思決定 |
| ニュータイプの時代 | 2019年 | ダイヤモンド社 | 働き方・思考様式 |
書誌情報は openBD(版元提供データ)で確認しています。
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よくある質問
Q. 山口周の本、最初の1冊はどれ?
A. 『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』です。新書で分量が手ごろなうえ、著者の問題意識が最も端的にまとまっています。
Q. 『ニュータイプの時代』だけ読んでも意味は分かる?
A. 分かります。24項目がそれぞれ独立した読み切りとして書かれているためです。ただし「なぜ正解に価値がなくなったのか」という前提は『美意識』のほうが丁寧に説明されています。
Q. ビジネス書を読み慣れていなくても読める?
A. 読めます。哲学者や芸術家の引用は出てきますが、その都度かみ砕いた説明が添えられており、前提知識は求められません。




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