スティーヴン・レヴィットのおすすめ本2選|『ヤバい経済学』はどちらを買うべきか【2026年最新】

スティーヴン・レヴィットのおすすめ本2選と版の選び方を解説するアイキャッチ画像

「『ヤバい経済学』が面白いと聞いたが、書店に似た表紙の本が何冊も並んでいてどれが本編か分からない」「増補改訂版と普通の版は何が違うの?」——そう迷って検索した方のための1ページです。

結論から言うと、買うべきは『ヤバい経済学[増補改訂版]』の1冊です。

レヴィットの著作は続編を含めても数が少なく、しかも本編の面白さが突出しています。

まず1冊読んで「この読み方が好きだ」と感じたときにだけ、続編へ進めば十分です。

この記事では、レヴィットの経歴、2冊それぞれの守備範囲、増補改訂版を選ぶべき理由、そして読む順番をまとめました。

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目次

スティーヴン・レヴィットとは

スティーヴン・D・レヴィットは1967年5月29日生まれ、アメリカの経済学者です。

1989年にハーバード大学を最優等で卒業し、1994年にマサチューセッツ工科大学(MIT)で経済学の博士号を取得しました。

2002年からシカゴ大学経済学部の教授を務めています。

2003年には、2年に一度40歳未満の最も優れたアメリカの経済学者に贈られるジョン・ベイツ・クラーク・メダルを受賞しました。

研究テーマは犯罪の経済分析が中心で、なかでも合法的な中絶と犯罪率の関連を論じた研究は、学界の外でも大きな論争を呼んでいます。

レヴィットの手つきの特徴は、道徳的な前提をいったん外して、データが示す相関と因果だけを追うところにあります。

相撲の八百長、不動産業者の売り方、麻薬組織の給与構造といった、従来の経済学が扱ってこなかった題材が並ぶのはそのためです。

なお書籍はいずれも、ジャーナリストのスティーヴン・J・ダブナーとの共著です。

学術論文の内容をダブナーが読み物として組み立て直しているため、数式を読まずに最後まで進めます。

スティーヴン・レヴィットのおすすめ本・代表作2選

『ヤバい経済学』と『超ヤバい経済学』の違いを比較した図

1)『ヤバい経済学[増補改訂版]——悪ガキ教授が世の裏側を探検する』

最初の1冊にすべきはこれです。

原題は『Freakonomics』で、日本語版は2006年に、増補改訂版が2007年5月に東洋経済新報社から刊行されました。

学校の先生と相撲の力士に共通する不正のパターン、麻薬の売人が母親と同居している理由、子どもの名前と親の学歴の関係——扱う題材はばらばらに見えます。

しかし通底しているのは「インセンティブが人の行動を決める」という一本の視点です。

増補改訂版には、原著刊行後に書かれたコラムや追加の議論が収録されています。

現在も新刊で流通しているのはこちらなので、特段の理由がなければ増補改訂版を選んでください。

ヤバい経済学[増補改訂版] - スティーヴン・D・レヴィット、スティーヴン・J・ダブナー

ヤバい経済学[増補改訂版]

スティーヴン・D・レヴィット、スティーヴン・J・ダブナー|東洋経済新報社

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→ 詳しくは 『ヤバい経済学』のレビュー

2)『超ヤバい経済学』

2010年10月に東洋経済新報社から刊行された続編です。

前作は35か国語で出版され、映画も公開されるほどの広がりを見せました(出典:東洋経済STORE 書籍ページ)。

本書はその反響を受けて書かれており、売春の経済学、地球温暖化への異論、利他主義の検証など、前作よりも踏み込んだ題材を扱います。

前作を面白いと感じた人には確実に効きますが、逆に言えば前作を読んでいないと物足りなく映ります。

手法の説明が前作で済んでいる前提で進むためです。

超ヤバい経済学 - スティーヴン・D・レヴィット、スティーヴン・J・ダブナー

超ヤバい経済学

スティーヴン・D・レヴィット、スティーヴン・J・ダブナー|東洋経済新報社

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どれから読むべきか:レヴィット作品の読む順番

レヴィット作品の読む順番を示したフロー図

『ヤバい経済学[増補改訂版]』→『超ヤバい経済学』の順で固定と考えて構いません。

2冊は独立した事例集の体裁をとっていますが、「インセンティブを探す」という道具の使い方は前作で説明されています。

続編から読むと、結論の意外さだけが残って、なぜそう言えるのかが追いにくくなります。

1冊で止めても全く問題ありません。

前作の時点でレヴィットの発想はひととおり示されており、続編は題材を広げた増刊号に近い位置づけです。

経済学の体系を学びたい場合は、レヴィットではなく入門書を別に用意したほうが早道になります。

本書はあくまで「経済学の考え方でものを見るとどうなるか」を体験する本です。

スティーヴン・レヴィットの主な著書

書名 刊行年 出版社 テーマ
ヤバい経済学[増補改訂版] 2007年 東洋経済新報社 インセンティブ・犯罪の経済分析
超ヤバい経済学 2010年 東洋経済新報社 続編・温暖化や利他主義の検証

書誌情報は openBD(版元提供データ)で確認しています。

その本、“耳”で読むという手もあります

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よくある質問

Q. 『ヤバい経済学』は増補改訂版を買うべき?

A. はい。2007年5月刊行の増補改訂版が現在の流通版で、原著刊行後に書かれたコラムや追加の議論が収録されています。中古で旧版を選ぶ理由は、価格差が大きい場合を除けばほとんどありません。

Q. 経済学の知識がなくても読める?

A. 読めます。共著者のスティーヴン・J・ダブナーはジャーナリストで、論文の内容を読み物として構成し直しています。数式はほぼ登場せず、事例から入る構成です。

Q. 『超ヤバい経済学』だけ読んでも大丈夫?

A. あまりおすすめしません。分析の道具立ては前作で説明されているため、続編から読むと結論の意外さだけが残りがちです。前作から順に読んだほうが納得感があります。

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