「マーケティング部に異動になったが、何から勉強すればいいのか分からない」「本屋に行くと専門用語だらけの本ばかりで、自分に合う1冊が選べない」——そんな方に向けた1ページです。
結論から言うと、最初の1冊は『ドリルを売るには穴を売れ』、その次に『確率思考の戦略論』へ進むのがおすすめです。
前者で「顧客にとっての価値から考える」という基本を身につけ、後者で戦略を数字で考える視点を得ると、マーケティングの全体像がつながるからです。
この記事では、編集部が選んだマーケティングの本7冊を「基礎」「戦略」「心理」「Web・ファンづくり」の4分野に分けて紹介し、最後に目的別の読む順番をまとめました。
読み終えるころには、自分の仕事に必要なマーケティングの知識がどれで、どの本から読めばいいのかがはっきりするはずです。
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マーケティングの本の選び方
マーケティングの本は、扱うテーマによって大きく4つの分野に分けられます。
基礎は、顧客・価値・差別化といった考え方の土台を学ぶ分野です。
戦略は、どの市場で何を武器に戦うかを、数字や理論をもとに決める分野です。
心理は、人がなぜ買うのか、なぜ動かされるのかを理解する分野で、広告やセールスの文章づくりに直結します。
Web・ファンづくりは、集客の手段やお客さんとの長い関係の築き方を学ぶ分野です。
初心者は基礎から入り、そのあと自分の仕事に近い分野の本を選ぶと、学んだことをすぐ実務に生かせます。
マーケティングの本おすすめ7選

1)『ドリルを売るには穴を売れ』佐藤義典
マーケティングの1冊目として最もおすすめなのがこの本です。
青春出版社から刊行された、ストーリー形式で学べるマーケティングの入門書です。
閉店寸前のレストランを立て直す物語を追いながら、ベネフィット・ターゲティング・差別化・4Pという基本の考え方が自然に身につく構成になっています。
専門用語に苦手意識がある人でも、小説を読む感覚で読み切れます。
詳しくは『ドリルを売るには穴を売れ』はどんな本?で解説しています。
2)『確率思考の戦略論』森岡毅・今西聖貴
USJの業績回復を支えたマーケターが、2016年にKADOKAWAから刊行した戦略書です。
消費者の「好み(プレファレンス)」を高めることが売上を伸ばす本質だという主張を、データと数理モデルで展開しています。
数式も登場しますが、事例部分は数式を飛ばしても読めるので、勘や経験ではなく根拠をもって戦略を考えたい人に向いています。
詳しくは『確率思考の戦略論』はどんな本?をご覧ください。
3)『影響力の武器』ロバート・B・チャルディーニ
社会心理学者が、人が他人の頼みを引き受けてしまう心理のしくみを解き明かした一冊です。
誠信書房の第三版は2014年に刊行されました。
返報性・一貫性・社会的証明など、人を動かす原理を豊富な実験と事例で紹介しており、マーケティングに関わる人が一度は読んでおきたい心理学の定番です。
詳しくは『影響力の武器』はどんな本?で解説しています。
4)『シュガーマンのマーケティング30の法則』ジョセフ・シュガーマン
アメリカの通信販売で実績を残したコピーライターが、お客さんが商品を買う心理的なきっかけを30項目にまとめた本です。
日本語版は2006年にフォレスト出版から刊行されました。
1項目ずつ短く読めるので、広告文やLPなど「売る文章」を書く仕事をしている人に役立ちます。
5)『「紫の牛」を売れ!』セス・ゴーディン
2004年にダイヤモンド社から日本語版が刊行された、差別化の考え方を説いた一冊です。
ありふれた茶色い牛の中に紫の牛がいれば誰もが目を留める、というたとえから、「そこそこ良い商品」では選ばれない時代の戦い方を示しています。
著者の他の作品はセス・ゴーディンのおすすめ本で紹介しています。
6)『ファンベース』佐藤尚之
2018年にちくま新書から刊行された、ファンを大切にすることで長く売れ続ける仕組みをつくる考え方を紹介した本です。
新規顧客を広告で集め続けるのではなく、すでに商品を支持してくれている人を大切にして売上の土台をつくるという発想を、事例をまじえて解説しています。
新書で読みやすく、リピーターや口コミを増やしたい人に向いています。
7)『沈黙のWebマーケティング』松尾茂起
Webマーケティングの考え方を、ストーリー仕立てで学べる一冊です。
2020年にエムディエヌコーポレーションから改訂版が刊行されました。
コンテンツづくりやSEOなど、Webで集客するために必要な考え方を物語の流れで説明しており、Webの担当になったばかりの人の最初の1冊としておすすめです。
マーケティングの本を読む順番

目的に合わせて、次の順番で読むと知識がつながります。
基礎から体系的に学びたいなら → 『ドリルを売るには穴を売れ』→『確率思考の戦略論』→『「紫の牛」を売れ!』。
考え方の基本を押さえてから、戦略と差別化へと進む王道の流れです。
広告や販売の文章に生かしたいなら → 『影響力の武器』→『シュガーマンのマーケティング30の法則』。
心理の原理を理解してから、具体的な売り方のテクニックに落とし込めます。
Webやファンづくりを担当しているなら → 『沈黙のWebマーケティング』→『ファンベース』。
集客の方法を学んだあとに、集めたお客さんとの長い関係づくりを考える順番です。
売れる仕組みを物語で考えたい人は、『ストーリーとしての競争戦略』もあわせて読むと、戦略全体の見え方が変わります。
マーケティングの本おすすめ一覧
| 書名 | 著者 | 出版社 | 分野 |
|---|---|---|---|
| ドリルを売るには穴を売れ | 佐藤義典 | 青春出版社 | 基礎 |
| 確率思考の戦略論 | 森岡毅・今西聖貴 | KADOKAWA | 戦略 |
| 影響力の武器 | ロバート・B・チャルディーニ | 誠信書房 | 心理 |
| シュガーマンのマーケティング30の法則 | ジョセフ・シュガーマン | フォレスト出版 | 心理 |
| 「紫の牛」を売れ! | セス・ゴーディン | ダイヤモンド社 | 戦略 |
| ファンベース | 佐藤尚之 | 筑摩書房 | Web・ファンづくり |
| 沈黙のWebマーケティング | 松尾茂起 | エムディエヌコーポレーション | Web・ファンづくり |
書誌情報は openBD(版元提供データ)と国立国会図書館サーチで確認しています。
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よくある質問
Q. マーケティング初心者が最初に読むべき本は?
A. 『ドリルを売るには穴を売れ』です。ストーリー形式で基本の考え方が身につき、専門用語に慣れていなくても読み切れます。
Q. 数学が苦手でも『確率思考の戦略論』は読める?
A. 読めます。数式を使った解説もありますが、USJの事例などの実務の部分は数式を飛ばしても理解できます。まずは事例を読んで考え方をつかむだけでも十分役立ちます。
Q. Webマーケティングを学ぶならどの本がいい?
A. 『沈黙のWebマーケティング』が入門に向いています。そのうえで、集めたお客さんに長く支持してもらう方法を『ファンベース』で学ぶのがおすすめです。









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