「初めてチームを任されたが、どうまとめればいいのか分からない」「部下に嫌われたくなくて、言うべきことが言えない」——リーダーになったばかりの方ほど、こうした悩みを抱えがちです。
結論から言うと、新任リーダーの1冊目は『リーダーの仮面』、人との関わり方の土台を固めたいなら『人を動かす』から読むのがおすすめです。
前者は「リーダーとして何をすべきか」という役割の話、後者は「人がどうすれば動いてくれるか」という関係の話で、両方がそろうとリーダーシップの全体像が見えてきます。
この記事では、編集部が選んだリーダーシップの本8冊を「すぐ使える実践書」と「考え方を深める名著」に分けて紹介し、最後に立場別の読む順番をまとめました。
読み終えるころには、明日からのチーム運営で何を変えればいいのかがはっきりするはずです。
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リーダーシップの本の選び方
リーダーシップの本は、「役割・仕組み」を教える本と「人との関係」を教える本に大きく分かれます。
役割・仕組みの本は、目標の立て方や評価のしかたなど、リーダーが具体的に何をすべきかを示してくれます。
人との関係の本は、信頼の築き方や相手の気持ちへの向き合い方など、チームの土台となる考え方を教えてくれます。
初めて部下を持つ人は役割・仕組みの本から読むと、日々の迷いがすぐに減ります。
一方で、チームの雰囲気や離職に悩んでいる人は、人との関係を扱う本から読むのが効果的です。
リーダーシップの本おすすめ8選

1)『リーダーの仮面』安藤広大
新任リーダーの1冊目として最もおすすめなのがこの本です。
2020年にダイヤモンド社から刊行された、組織運営の理論「識学」をもとにしたマネジメントの入門書です。
プレーヤーとして優秀だった人がリーダーになったとき、何を捨てて何を身につけるべきかを、ルール・位置・利益・結果・成長という5つの視点で整理しています。
「部下に好かれること」より「役割を果たすこと」を優先するという考え方は、優しすぎて悩むリーダーほど刺さります。
詳しくは『リーダーの仮面』はどんな本?と安藤広大のおすすめ本で解説しています。
2)『人を動かす』D・カーネギー
人間関係の古典として読み継がれてきた一冊で、創元社の新装版は2016年に刊行されました。
相手を批判しない、相手の関心に目を向ける、といった原則を、豊富な実例とともに紹介しています。
部下や同僚との信頼関係をどう築くかという、リーダーシップの土台を学べる本です。
詳しくは『人を動かす』はどんな本?とD・カーネギーのおすすめ本をご覧ください。
3)『採用基準』伊賀泰代
元マッキンゼーの採用マネジャーが、2012年にダイヤモンド社から刊行した一冊です。
タイトルは採用ですが、本書の中心にあるのは「リーダーシップは一部の人だけでなく、全員が身につけるべきもの」という主張です。
役職がなくてもリーダーシップを発揮したい若手にこそ読んでほしい本です。
詳しくは『採用基準』はどんな本?と伊賀泰代のおすすめ本で紹介しています。
4)『鬼速PDCA』冨田和成
2016年にクロスメディア・パブリッシングから刊行された、PDCAを高速で回すための実践書です。
計画・実行・検証・調整の各段階で何をすればよいかを、細かいステップに分解して説明しています。
チームの目標を「気合い」ではなく仕組みで達成したいリーダーに役立つ一冊です。
詳しくは『鬼速PDCA』はどんな本?をご覧ください。
5)『GIVE & TAKE』アダム・グラント
組織心理学者のアダム・グラントによる一冊で、日本語版は2014年に三笠書房から刊行されました。
人を「与える人」「受け取る人」「バランスをとる人」に分け、長期的に成功するのはどのタイプかを研究にもとづいて論じています。
メンバーを支えるリーダーほど成果を出せる理由が、データで理解できる本です。
関連作はアダム・グラントのおすすめ本でまとめています。
6)『EQ こころの知能指数』ダニエル・ゴールマン
感情を理解し、コントロールする力「EQ」を広めた一冊で、講談社+α文庫版は1998年に刊行されました。
自分の感情に気づく力や、相手の気持ちをくみ取る力が、仕事や人間関係の成功にどう関わるのかを解説しています。
感情的になりやすい、あるいは部下の気持ちが読めないと感じる人に向いています。
詳しくは『EQ こころの知能指数』はどんな本?で解説しています。
7)『サーバントリーダーシップ』ロバート・K・グリーンリーフ
「リーダーはまず相手に奉仕し、その結果として導く」という考え方を提唱した古典です。
日本語版は2008年に英治出版から刊行されました。
上から指示するのではなく、メンバーの成長を支えることでチームを導くという発想は、現代の組織づくりの基本的な考え方のひとつになっています。
分量が多い本なので、まず前半を読んで考え方をつかむのがおすすめです。
8)『君主論』マキャヴェッリ
16世紀のイタリアで書かれた、統治者のあり方を論じた古典です。
岩波文庫版は1998年に河島英昭さんの訳で刊行されています。
理想論ではなく、人間の現実の姿をふまえて権力をどう扱うべきかを冷静に語っており、きれいごとでは済まない場面での判断の軸を与えてくれます。
詳しくは『君主論』はどんな本?をご覧ください。
リーダーシップの本を読む順番

立場によって、読むべき順番は変わります。
初めて部下を持った人なら → 『リーダーの仮面』→『人を動かす』→『鬼速PDCA』。
役割を理解し、関係を築き、成果を出す仕組みをつくる、という順番で身につけられます。
役職はないがリーダーシップを身につけたい若手なら → 『採用基準』→『GIVE & TAKE』→『人を動かす』。
リーダーシップが自分にも必要な理由を知ってから、周囲との関わり方を学ぶ流れです。
チームづくりの考え方を深めたい管理職なら → 『EQ こころの知能指数』→『サーバントリーダーシップ』→『君主論』。
感情、奉仕、現実主義という異なる角度から、自分のリーダー像を見直せます。
組織全体の運営まで視野を広げたくなったら、経営・組織づくりの本のおすすめもあわせてご覧ください。
リーダーシップの本おすすめ一覧
| 書名 | 著者 | 出版社 | タイプ |
|---|---|---|---|
| リーダーの仮面 | 安藤広大 | ダイヤモンド社 | 役割・仕組み |
| 人を動かす | D・カーネギー | 創元社 | 人との関係 |
| 採用基準 | 伊賀泰代 | ダイヤモンド社 | 考え方 |
| 鬼速PDCA | 冨田和成 | クロスメディア・パブリッシング | 役割・仕組み |
| GIVE & TAKE | アダム・グラント | 三笠書房 | 人との関係 |
| EQ こころの知能指数 | ダニエル・ゴールマン | 講談社 | 人との関係 |
| サーバントリーダーシップ | ロバート・K・グリーンリーフ | 英治出版 | 考え方 |
| 君主論 | マキャヴェッリ | 岩波書店 | 考え方 |
書誌情報は openBD(版元提供データ)で確認しています。
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よくある質問
Q. 初めて管理職になった人におすすめのリーダーシップの本は?
A. 『リーダーの仮面』です。プレーヤーからマネジャーに切り替えるときに何を変えればよいかが具体的に書かれており、着任直後の迷いを減らしてくれます。
Q. 部下に厳しくできないリーダーが読むべき本は?
A. 『リーダーの仮面』で役割としての厳しさを理解し、『人を動かす』で信頼関係の築き方を学ぶのがおすすめです。厳しさと関係づくりは両立できることが分かります。
Q. リーダーシップの古典で読みやすいのはどれ?
A. 『人を動かす』です。実例が中心で読みやすく、長く読み継がれてきた本です。『君主論』も文庫で手に取りやすい分量です。









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