「一生懸命考えて解決策を出しているのに、なぜかズレていると言われる」——そんな経験はありませんか?
問題解決の落とし穴の多くは、解き方ではなく「そもそも何を解くべきか」の設定を誤ることにあります。
ボストン コンサルティング グループ(BCG)日本代表を務めた内田和成氏がまとめた『論点思考』(東洋経済新報社)は、「どうやって解くか(仮説思考)」の前に「何を解くか(論点設定)」を正しく行うためのメソッドを体系化した一冊です。
本記事では、本書の要点・評価・誰に向いているか、紙・Kindle・Audibleでどう読めるかを解説します。
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- BCG日本代表が体系化した問題設定の技術
- 「何を解くか」を正しく決める思考フレームワーク
- 仮説思考との連携で問題解決力が格段に上がる
『論点思考』の基本情報
画像:論点思考 BCG流問題設定の技術(内田和成/東洋経済新報社)/Amazon
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 書名 | 論点思考 BCG流問題設定の技術 |
| 著者 | 内田和成 |
| 出版社 | 東洋経済新報社 |
| 発売 | 2010年1月 |
| ページ数 | 235ページ |
| ジャンル | 思考法・問題解決 |
『論点思考』はどんな本?

BCG(ボストン コンサルティング グループ)のシニアパートナーを経て日本代表を務めた内田和成氏が、コンサルタントが最も重視する「論点設定」の技術を体系化した思考法の本です。
著者は同じく東洋経済新報社から出版している『仮説思考』との「2部作」として位置づけており、本書は「問いの設定」、『仮説思考』は「問いへの答え」を扱います。
📌 この要約は編集部による独自の論点整理であり、原書の代替ではありません。より深くフレームワークを理解するには本書をお読みください。
本書が問いかける核心的な問題意識はこうです——「頭が良く、勤勉で、方法論も知っているはずなのに、なぜかズレた答えを出してしまうビジネスパーソンが多いのはなぜか」。
その答えとして著者は、解くべき問題(論点)を正しく設定していないことを指摘します。
論点とは何かについて、著者は「解決すべき問題の核心」と定義し、表面に見えている問題と真の論点は必ずしも一致しないと強調します。
「売上が下がっている」という現象に対し、「どうすれば売上が上がるか」をそのまま論点にするのは浅く、「なぜ売上が下がっているのか」「そもそも売上拡大が正しい方向性か」という問いを立てることが論点思考の出発点となります。
論点を絞り込む技術として、複数の論点候補から「インパクト・解けるか・クライアント(依頼主)が意味を感じるか」の3軸で優先度をつける方法が示されます。
また、論点は上位・下位の階層構造を持つという「論点の木」の考え方も実践的です。
現場で論点を発見する方法として、ヒアリングと観察による情報収集、先入観を排したゼロベース思考、複数の視点でシナリオを描くアプローチが解説されます。
詳しい章構成は 論点思考の内容・章構成 へ。
評価・賛否・対象読者
高評価の声
- 「ロジカルシンキングやMECEは知っていたが、そもそも問いを立てる技術が抜けていたと気づかされた」
- コンサルタント・MBA向けではなく、ビジネスパーソン全般に向けた平易な文章で読みやすい
- 「仮説思考と合わせて読むと、問題解決の全体像が完成する」という声が多い
批判的な意見
- 「事例がコンサルティング業務に偏っており、製造業・現場仕事への応用イメージが湧きにくい」という指摘がある
- 2010年刊行のため、デジタル・DX時代のビジネス文脈に合わせた更新を望む声もある
こんな人におすすめ
コンサルタント・シンクタンク研究員・経営企画部門のビジネスパーソン、「論理的には正しいのに何かズレていると言われる」と感じている方、MBA・ビジネススクール進学を検討中の社会人、ロジカルシンキングの学習後に「次のステップ」を求めている方に強くすすめします。
詳しい評価は 論点思考の評価レビュー へ。
読む順番・読み方のすすめ
本書単体でも読めますが、著者の前作『仮説思考』と合わせて読むと理解が深まります。
読み方としては、第1章で「論点とは何か」の定義を押さえ、第2〜3章で論点の発見・絞り込みの技術を学び、第4章以降でビジネスシーン別の応用例を読む流れが最も効率的です。
読みながら「自分の直近の仕事の論点は何か」を並行して考えると、抽象論として流れずに身につきます。
紙・Kindle・Audibleでお得に読む方法
紙の本
東洋経済新報社から刊行。235ページと読みやすい分量で、定価は税込1,870円前後(版によって異なる)です。
Amazonや書店で購入でき、図や具体例が多いため紙での読み込みに向いています。
Kindle版
Kindleストアで単品購入できます。図表が多い本書はタブレットでの読み方が特におすすめです。
Audible版
Audible聴き放題プランで対象の場合、通勤中にも学べます(対象かどうかは購入前にご確認ください)。
選び分けのまとめ
| 用途 | おすすめ |
|---|---|
| じっくり読み込みたい | 紙の本 |
| 外出先・移動中に読みたい | Kindle |
| 耳から学びたい | Audible |
よくある質問
Q. 『仮説思考』と『論点思考』はどちらを先に読むべきですか?
A. 著者は「論点思考を先に読むことをおすすめする」と述べています。「何を解くか」を決めてから「どう解くか」を考える順番が自然だからです。
Q. ロジカルシンキング初心者でも読めますか?
A. 読めますが、ロジカルシンキングやMECEの基礎知識がある方がより深く理解できます。初心者は先に『ロジカル・シンキング』(照屋華子・岡田恵子)を読むとよいでしょう。
Q. 何時間で読めますか?
A. 235ページと比較的コンパクトなため、集中すれば3〜4時間で通読できます。
Q. 関連書・次に読むべき本は?
A. 問題を解く技術は『仮説思考』(内田和成)で補完できます。分析技術を強化するなら『イシューからはじめよ』(安宅和人)もあわせてどうぞ。
まとめ
『論点思考』は、優れたビジネスパーソンが「そもそも何を解くべきか」を見極めるために使っている思考の枠組みを体系化した一冊です。
「解き方」より「問いの立て方」が問題解決の本質であると気づかせてくれるこの本は、ビジネスキャリアのあらゆる段階で手元に置きたい思考法の名著です。
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